最低限必要な仏具は?使い方も紹介!

生きている限り、誰かが亡くなるのは避けられません。お仏壇は故人様をご供養するために欠かせないものです。お仏壇の購入時に一緒にそろえなければいけない仏具。昔と違ってインターネットで購入もできるようになりましたが、宗派によって違うものやサイズがあるものもあります。きちんと知らなければ間違ったものを買ってしまうかもしれません。そこで今回は仏具のことをあまりご存知ない若い世代の方にもわかりやすく、最低限揃えなければならない仏具をご紹介したいと思います。

最低限揃えなければならない仏具

仏具には大きく分けて「礼拝仏具(らいはいぶつぐ)」と「一般仏具」の2つあります。礼拝仏具は人が礼拝する対象となり、すべての礼拝道具はお仏壇に必ず必要なものとなります。また、一般仏具には絶対に必要なものと有ったら便利なものに分かれています。まずは絶対に必要な仏具からご紹介します。

礼拝仏具らいはいぶつぐ

礼拝仏具で最低限揃えなければならない仏具は3つあります。


ご本尊(ごほんぞん)
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ご本尊は簡単に言うと仏像のことです。お仏壇の中心におまつりする仏様のことを言います。一般的に先祖代々のご本尊を仏壇に供え、次の世代へ受け継ぎ、守っていきます。そのため、新しい仏壇を買うことになったとしても、代々のご本尊を知り、お仏壇と一緒にお迎えしなくてはいけないのです。また宗派によって、ご本尊は変わってきます。例えば真言宗は大日如来だいにちにょらい阿弥陀如来あみだにょらいなど決まっていますので、宗派も知らなければなりません。またまつり方は宗派だけではなく、地域性によっても変わってきます。

脇侍(きょうじ・わきじ)
宗派によってはご本尊と一緒に扱われることもある脇侍。読み方はきょうじ・わきじと2つあり、どちらでも構いません。脇侍はご本尊の両脇にある掛け軸のことです。掛け軸にはそれぞれの宗派の開祖かいそや影響のある僧侶が描かれていて、お仏壇の一番上の段に3つ合わせておまつりします。
お位牌
位牌

位牌いはいは故人の魂が宿る場所となると言われているので、必ず必要な仏具になってきます。お位牌には亡くなられた方の戒名や亡くなった日付、生前のお名前などを記します。お位牌は故人様の象徴とされていて、生前のように挨拶や声をかけるといいとされています。お位牌にも種類があります。葬儀時は仮の位牌である白木位牌を使用し、四十九日以降は本位牌を準備します。本位牌には伝統的なもの・モダンなもの・複数のご先祖様を祀る用などがあり、用途によって、好きなものを選びます。


一般仏具

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一般仏具は大きくわけて、お参りするときに使うものとお供えに使うものがあります。これらのものは一般仏具の中で最低限必要と言われています。お参りするときに使うのは三具足とおりんで、お供えに使うのは仏飯器・茶湯器・仏膳器です。


三具足(みつぐそく)
三具足

花立(はなたて)・香炉(こうろ)・火立(ひたて)の3点セットを三具足と言います。花立は花をお供えする花瓶のことを言います。香炉はお香やお線香を焚くための容器、火立はろうそくの火を灯すための仏具です。お参りするときに使うもので、花は仏様の慈悲を表し、灯は仏様の智惠を表します。香は洗浄を表すので、必ず必要になってきます。花立と火立を2つにして、5点セットのものは五具足ごぐそくと言われます。お仏壇にスペースがあるときは、五具足にされることが多いです。

おりん
おりん

おりんは皆さんおわかりなる方も多いのではないでしょうか。お経を読むときに合図としてならされる仏具のことを言います。おりんの音色には邪気を払い、幸福をもたらす神に来てくださいとお願いするほかに、お参りする人の心を鎮める意味があるとされています。おりんにも様々な種類があります。よくあるのは台の上に座布団を置き、その上におりんを置くタイプです。迷ったときはこのオーソドックスなおりんを選んでみてください。

仏飯器(ぶっぱんき)
仏飯器

お供えに使う仏具です。言葉の通り、仏様にご飯をお供えするための器のことです。仏様にお供えをするのに、普通のお茶碗や湯飲みを使うと場所も取りますから、こちらの仏具を使いましょう。茶湯器とセットで1つずつを中段にお供えするのが一般的です。

また、仏飯器と茶湯器は同じ柄・素材を合わせて購入するようにします。別々のものにはしません。素材はセト物や真鍮製など様々です。他の仏具と合うものを選びます。

茶湯器(ちゃゆき)・湯呑(ゆのみ)
茶湯器という言葉はあまり使わないかもしれませんが、湯呑は使っている方も多いかもしれません。通常の湯呑と同じで、コップのことです。茶湯器と紹介しているところもあり、両者は同じものを指します。どちらを使ってもいいです。お茶やお水を仏様にお供えするときに使います。宗派によっては使わないところもあります。
仏器膳(ぶっきぜん)
こちらはお膳・お盆です。仏飯器や茶湯器をお仏壇にお供えするときに、そのまま置くのではなく、仏器膳の上に載せて、お供えします。仏器膳も昔ながらの形のものから、モダンなものまで、様々な種類があります。仏飯器や茶湯器と合うものを選んでみてください。

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仏事や特別なときに必要な仏具

毎日のお参りや仏壇購入時には必要ありませんが、仏事や特別なときに必要になるものです。後々、必要になりますから、先に買っておくと、仏事のときに慌てなくていいと思います。


盆提灯(ぼんちょうちん)
盆提灯

言葉の通りちょうちんです。ライト・明かりを指します。盆という漢字の通り、お盆に必要です。お盆が来る前に準備しておいてください。お盆に帰ってくる仏様のために用意をします。

霊供膳(りょうぐぜん)
霊供膳

御霊供膳とも言います。お盆やお彼岸、ご法事などの仏事のときに、仏様に精進料理を供えるお膳のことです。

経机(きょうづくえ)
経机

言葉の通り机です。「経」なので、お経を読むときに使われる高さ20~30センチほどの机です。仏壇の前に置きます。お経を読む他にもお供え物を供えたり、お参りしやすいように三具足を置いたりと様々な用途に使われます。

焼香炉(しょうこうろ)
焼香炉

お焼香を焚くための入れ物のことです。焼香炉の使い方は大きくあいている場所に灰をいれます。灰の上の火のついた炭を入れ、上から抹香まっこう をふりかけます。法事などのお客がくる仏事で使用します。

打敷(うちしき)
打敷

内敷とも言い、宗派ごとの紋が入っている布敷の飾りのことです。法事やお彼岸などのときにお仏壇の中や使い終わったマッチなどを入れる前引きなどにかけて、使います。打敷は宗派によって必要かそうでないかが違います。浄土真宗では基本的に必要だと紹介されていますが、それ以外の宗派では伝統的に祀るときや本格的に祀るときに必要だと言われています。

導師布団(どうしぶとん)
導師布団は座布団のことです。自宅に僧侶を呼び、法要を行ってもらう際に使います。一般的な座布団と違って、こちらの方が大きいです。座布団だから同じだとは考えず、きちんとしたものを用意しましょう。

まとめ

最低限揃えなければならない仏具についてご紹介しました。仏壇を購入したときに買わなければならないものとそうでないものがあります。後からでもいいものは、買うのを忘れないようにしてください。

仏壇職人 関工作所では紹介した仏具をはじめ、他のものも購入することができます。宗派ごとに仏具検索もできます。仏壇や仏具の販売だけではなく、ろうそくやお線香、珠々など関連したものも販売しています。また、仏壇や仏具の修復や処分なども承っています。仏壇や仏具でお困りの方はぜひ電話・メールなどでお問い合わせください。

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